テクニカル分析(移動平均線)

何度もいうようですが為替相場って、上昇するか、下降するか、それとも横ばい(レンジ)かの3つしかなく、トレードは上昇している時は「買い」、下落している時は「売り」、横ばいの時は「様子見」の選択肢しかありませんよね?

ダウ理論を用いて、トレンドを判断することが基本になりますが、ローソク足が細かく複雑だったりすると、なかなか判断に困ったりすることがあります。僕もその一人です・・・(;^ω^)

その判断の一つとして、トレンド系のテクニカル分析が使いこなせるようになると、上昇トレンドの時に売りからエントリーしたり、下降トレンドでトレンド転換のサインも無いにもかかわらず買いで入ったり、横ばいの時にトレードを繰り返して、負けてしまう(*_*; そんなことがなくトレードが出来るようになります。

さて、それはどんなものなんでしょう?それは、移動平均線です。この分析方法は、最もシンプルでポピュラーな分析なので、特に初心者の方にはオススメです。

移動平均線とは、過去一定期間の終値の平均値を線で結んだものになります。例えば、設定を期間10日にすれば、直近の10日間の終値を合計し、それを10で割った数値を表示します。これを順次計算して、線となります。

でも、単に移動平均線といっても、いくつか種類があります。

①単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)                      ②加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)                     ③指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)

少し簡単ですが、ご説明しますね♪

単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)は、名前の通り単純に一定期間の終値を平均して表示させたものです。ただ、シンプルな平均線ですから、急激な相場の動きがあった場合などは、期間内の全ての終値を単純に平均しているので、その急な動きに追随できないというデメリットがあります。

加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)では、その単純移動平均線のデメリットをカバーするのに、直近の価格に比重を置いた平均線です。どういったことかというと、例えば、設定を5日にした平均線の場合、5日目(直近)の価格を5倍、4日目の価格を4倍、3日目の価格を3倍というように、直近の価格をその日数で掛けて、価格に重みを付けます。ただ、緩やかな上昇や下降のときは威力を発揮しますが、相場が乱れている時はあまり信用性が低くなります。

指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)は、更に複雑な計算で累積加重平均で、直近の価格にウエイトをつけたものになります。単純移動平均線、加重移動平均線より、市場の変化をより早く表すといわれますが、相場の動きをいち早く反映させる分、感度は高くなりますけどダマしが多いというデメリットもあります。

以上のように、それぞれメリット、デメリットがありますから、一概にどれを使えばよいとは言い切れません。それぞれの違いを理解した上で自分にあったものを選んでみてください。

ちなみに、世界中でよく使われていると聞くのは、指数平滑移動平均線(EMA)といわれてます。それぞれ見方が違ってきますから、単純移動平均線(SMA)か、指数平滑移動平均線(EMA)あたりを使うのが、僕個人としてはオススメです。僕は、指数平滑移動平均線(EMA)です(#^.^#)

じゃあ、実際に移動平均線を使うことにしましょう♪ そうなると、チャートに表示させなくてはなりませんね。表示の種類は主に3パターンあります。それは、移動平均線の期間をどのようにするか?ですが、「短期」「中期」「長期」があります。

ほとんどのトレーダーは、この3つをチャート上に表示させています。もちろん、全部表示しなくても良いのですが、最低でも2本は表示させた方が信頼度が高まります。

もっともポピュラーな移動平均線の期間は、15、21、25、50、75、100、200などの期間がよく使われています。じゃあ、どの期間を使えばいいのでしょうか?初心者目線でいうならば、短期なら15か25、中期なら50か75、長期なら100か200。短期・中期・長期の中から一つずつ選択するのであれば、どれを選んでも大丈夫です。

移動平均線種類や期間は、世界中のトレーダーによってどれを採用しているかは完全にバラバラです。全員が単純移動平均線の50期間だけ見ている、ということではありませんからね。大事なのは、選んだ期間と移動平均線を、実践で使いこなせるようになるという事です。武器があっても使い方を知らなければ、役に立ちませんからね(^^)

移動平均線って、どう見ればいいの?                             基本的に移動平均線が右肩上がりであれば上昇トレンド、逆に右肩下がりであれば下降トレンドです。それと、移動平均線は期間を長くすれば線がなだらかになります。

では、見てみましょう♪

実際に僕が使っているチャートです。指数平滑移動平均線(EMA)の期間5と25の2本を表示させています。トレードスタイルはデイトレード、スイングトレード、時々スキャルピング(笑)

トレードを行う1週間のうち5日間が相場開催しているので、単純にそんな理由です(笑)

まず、各線が右肩上がりか下がりかでトレンドの方向が確認できます。でも、チャートの中にはそれぞれ違う方向に向いているところもいくつかあります。これは、世界中のトレーダーの思惑でレートは動きますから、相場の状況がどうなっているのかが読み取れます。そこでのポイントとなるのが、ゴールデンクロスです。

緑色の丸がそうですが、青線期間5の線が赤線期間25の線を下から上に抜けてますよね?これは、上昇トレンドに入ったとみなされる買いのシグナルといわれています。そして、線の角度にも注目して下さい。赤線も上向き、青線が天井をめがけて突き抜ける形です。これは、強いですね。その逆が、デットクロスで青線期間5が、赤線期間25を上から下に抜けてきてます。これは、いうまでもなく売りのサインですね。

ただし、ゴールデンクロスが出現したとしてもその後、下落トレンドに入ることも珍しくありませんから、デットクロスにおいても絶対視はしないで参考指標の一つとして見ることです。

緑矢印のようなこともありますから注意しましょう。ここは大事ですよ。

それから、もう一つ!乖離率です。移動平均線から上に離れたところにローソク足があると、最近の平均から離れすぎ(いわゆる買われすぎ)ているから、近いうちに移動平均線に近づくように価格が下がる公算が大きいと考えられます。逆に移動平均線よりも下に離れたところにローソク足があると、売られすぎなので価格が上がるということです。

移動平均線を使う際には「向き」「角度」それから、移動平均線とローソク足との位置関係も見て、相場の環境認識やトレードの手法を組み立てるようにしてくださいね。

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